私がスーパーマーケットの総菜部門長をしていた時、とてもお世話になった方がいます。
その方は別の会社(スーパー)の総菜部門のチーフだった方ですが彼女には悩みも相談して、貴重な教えや励ましをたくさんいただきました。
貴重な教えの中でもとりわけよく思い出す言葉は
「パートさんには気持ちよく働いてもらうことが一番大事」というもの。
例えば:
お子さんが急に体調を崩したり行事で休みたいと言ったら気持ちよく了解してあげる。そうするとその人はほかのだれかが同じように急に休む時にも「お互い様」という気持ちで気持ちよくフォローしてくれる。「安心、働きやすい」と感じてもらえばメンタルが辛くてやめる、という人も少なくなる。
というものです。
雇われて働くときに(特にパート、アルバイト)人は心配する要素が2つあると思っています。
1)私にできる仕事内容か?(覚えられるか?とか身体がついていけるだろうか?など)
2)仕事というより職場が嫌な場所ではないだろうか?
です。私が思うに1)よりも2)の方が圧倒的に心配なのではないでしょうか。
嫌な場所、というのは例えば「最初に聴いていたことと違う」「教えてもらってないことをいきなりやらされる、困って訊いても適切に指導してもらえない」などじわりじわりと不安を増大される要素がある場所ということです。
雇う側というのは「自分で考えて機転を利かせて欲しい」とか「活躍してものを売ってほしい」とか希望しがちですが、2)の心配があると「本来期待できる活躍の半減以下」という気がします。
2)で不安にさせない、まずはしっかりやってほしいことを分かるように伝えて取り組んでもらう、がとても大事だと思います。本人が「これで良いんだ」と迷わずにやってもらえるようにする。繰り返しの中で慣れてきたら気にかけてもらうことを増やしていく。
勘の良い人もそうでない人もいるし、気持ちよく働いてもらえている、上手くいっていると思っても「学校の都合」などであっさり辞める、それがパートアルバイトさんです。
指導する側の丁寧さ、マメさは必要です。新人さんも不安ですが、その人に教える側も時間と労力をかなり費やすことになるので、辞めずに、気持ちよく働き、成長してもらうのが一番です。
働く場として嫌でなく頑張ってくれる、それを信頼しているのが伝われば一層頼もしい人になります。人は基本的にみんな活躍したいものだと思います。