お仕事コラム

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◇お仕事コラム 高齢期に噛みやすく!

高齢期に噛みやすく!

当方ではYouTube、noteなどで不定期に「介護を遠ざける料理・両親と食べたい料理」を発信しています。かつて自治体のご高齢者向けの「介護予防講座」を担当したことや自身の遠距離介護の経験からこのページでもご紹介していきます。

基本的なことですが、高齢期になったからと言って「活動量に合った食事がバランスよく普通にとれていれば」特別な食事は必要有りません。ですが例えば持病があり制限されていることがあれば(例:カロリー、塩分など)調整が必要だし、機能の低下があって食べにくい(例:噛む力が弱く柔らかい工夫が必要)ときには補う必要があります。

ここでは私の場合は経験上「噛む力が弱い」親に対し工夫をしたことを中心に紹介していきたいと思います。

飲み込むことには問題はないけれど噛む力が弱くなっている、という場合基本的には歯科に行って治療をしたり合わない義歯を調整してもらって、噛むことに不自由がないのが一番です。

ですが、うちの場合はなかなか治療が難しく色んな歯科に行っても改善があまり見られませんでした。
余談ですが周りのご高齢者でも「義歯が合わなくて食べにくい」「使うと痛いので人と会うときだけ見た目のために着用している」という方もいました。

そういった「噛むことが不自由になってきた」ことを含め「食べることやしゃべることなど」お口の中の問題は近年「オーラルフレイル」として要介護の前の問題としても話題になっています。

噛む力が弱くなるとどうなっていくか。

食べられるものが偏る(噛みやすく柔らかいものばかりになる→肉や火を通した赤身の魚などがとり難くなる)→(工夫や補いをしなければ)たんぱく質などの不足等が起こりやすくなる→食べないことで活動量が落ちやすい→活動量が落ちると空腹を感じにくくなりさらに栄養不足が起こりやすい

となって、「ちょっとした風邪」「ちょっとしたつまづき」などが大事になっていきやすくなります。

厚切りの肉、たくあん、きゅうりの丸かじりなどが苦手になってきます。

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