オンラインとリアル実演の「やってはいけない共通点」
当方では個人のお客様向けに「オンラインの料理教室」をやっています。2020年までは対面でした。オンラインに移行する際「どんなレッスンならちゃんと生徒さんが深く学べるのか?楽しく受講していただけるのか?価値を感じていただけるのか?」をつかむためにまず30以上のあらゆるオンラインレッスンを受講し続けました。
IT、ダンス、スパイス料理、マーケティング、数秘学、文章術、健康法、ワインなどなど。マンツーマンから最大で40名くらいまでのもの。私自身は「6名前後に丁寧に教えたい」というイメージがあったので近い人数の講座の場合は「オンラインで気をつけること」「距離を縮めるためのコミュニケーション」などを観察、体感しながらインプットしました。
また、企業や団体が主催するあらゆる「講座(主にはウェビナー)」や参加型のイベントも有料、無料問わず都合が合う限り参加しました(今でも極力参加させていただいています)。
色々受講する中で
「これは離脱されてしまうな」と思った一番のことは「置き去りにされること(置き去りにされた、と参加者に思わせてしまうこと)」。
要は参加者を見ずにどんどん進んでしまうことです。
主には
1)参加者にトラブルが起こっているのに対応しない(チャットに「聞こえない」「資料の字が小さくて見えない」などの書き込みに対応しないこと)
→その場で対応、または一部の人に起こりうる場合は想定し講座の最初に対応、そうなったときのアドバイスを予め伝えておく。
2)参加者の属性の広さに配慮をしていない(業界用語が通じる人たちばかりではないので募集時に一般を募集するのであれば初心者にもわかりやすさを第一に考える)
などです。
これらのことというのは対面の料理の催事、商品のデモンストレーションでも同じです。
特に2)について、私は常に「一番わかりやすく」を心がけています。
ある調理器具で使った人なら当たり前に知っていることでも、これから買って欲しい人は知らないことはとても多いです。初歩的なことも必ず伝えます。
また食品、例えば食肉だったら「柔らかい」と伝えるにあたって「部位」は大きく関係があり、料理をよくする人なら知っていることでも知らない人も多くいて「もともとの性質として柔らかい」「さらにこの商品は○○な育てられ方でより焼いたときも肉汁をしっかり保って柔らかいのが特徴」この2つを伝えないとあまりわかってないお客様の関心は薄くなります(説得力が薄くなります)。
せっかく参加して下さるお客様すべてに興味が深まるプレゼンテーションをしたいものです。